創作

嫉妬(悠也×美海)
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イライラする―――






休み時間。
教室の窓から美海が廊下を歩いてるのが見える

それだけなら嬉しいのに

美海に男が話かけて来た


ただのクラスメートなんだろうと頭ではわかっていても、苛立つ感情が溢れてくる

何を親しげに話してるんだ
あいつは美海に気があるんじゃないか


そんなことばかり思ってしまう

どうしても美海のこととなると冷静じゃいられなくなる
まさか自分がここまで嫉妬深いとは思いもよらなかった


「……かっこわる……」

自分の情けなさとあの男への感情が更に苛立つ















放課後。

俺は未だに苛立ちがおさまらぬままいつものように美海が来るのを教室で待っていた

教室はみんな既に部活や下校した後で俺以外は誰もいない

「早く来ないかな…」

ふと、またあの男に捕まってるんじゃないか…と頭をよぎる

「くそ…っ」

髪の毛をくしゃっとしたその時ガラリと扉が開いた


「悠也遅くなってごめんね…!」

「美海…っ」

その瞬間、気づけば美海に駆け寄って抱きしめていた


「ゆ、悠也…?どうしたの?」

訳もわからずただびっくりしている美海の問いかけに答える間もなく悠也は強く口付けていた

「ゆ…?!……んっ…」




「…いきなりごめん」

「悠也どうしたの…?何があったの?」


「……今日、美海が男と楽しげに話してるのを見かけて嫉妬してた」

「…それだけ?」

「それだけ。でも俺には重大なんだよ!
……美海が可愛すぎるからいつ変な虫がつかないか心配なんだよ…!」


そしてまた口付ける
今度は更に深く…


「んっ……ふ…ぅ」





「…ね…ちょっと待って…ここ教室だよ?…誰か来たら…」

「もう誰も来ないよ」

例え来たとしても見せつけてやればいい。美海は俺のものなんだとわからせてやればいいんだ



「…大丈夫だよ。そんな心配しなくたってあの男の子はただのクラスメートだし、それに…
私は悠也のもの…でしょ?」


自分で言って恥ずかしかったのか美海の顔は真っ赤になった

きっと俺は余裕のない顔をしていたのだろう。美海は優しいからそんな俺をみて言ってくれたんだと思う

美海のそんな一言や傍にいてくれるだけでさっきまでの苛立ちがいつの間にか消えていた



「そう…だよな。うん、少し落ち着いたありがと」

「ほんとにもう大丈夫?」

「うん、取り乱してごめんね。もう平気。でも……
もう少しだけこのままでいさせて」

「ん…いいよ」




包みこむように抱きしめて
今度は優しく額に、瞳に、頬に、鼻に、そして唇にキスをした






美海は俺のものなんだと沢山印を残すかのように――――






fin.


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