★人を信じるということ★
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カンボジアをはじめ、教育困難な国で学校をつくる活動を行い、今年で16年目を迎えます。毎年、現地の子どもたちの
写真でカレンダーを作っていますが、皆実にいい表情をしています。

 孤児院の子どもは笑顔がはちきれそうで、希望と幸せがつまった顔をしている。幸福はお金や物ではなく、感じる心なのだとつくづく感じます。

 私がボランティア活動を始めたのは60歳のときで『3年B組金八先生』のシナリオを書いて以降、脚本の仕事に追われ、当時はNHKの大河ドラマの脚本を2年がかりで完成させた直後でした。大仕事を終え、少し充電したいという気持ちもあったのでしょう。

 たまたま新聞でヨルダンの難民キャンプの記事を読んで「これだ!」と思いました。ちょうど日本が国際貢献に関して「金は出すが顔を見えない」と世界から批判を受けているときでしたから「こんなおばさんでよければ顔を見せます」と気負う気持ちもありました。

 訪れたヨルダンで得た最大の収穫は、「人は信じていいのだ」ということです。それを教えてくれたのは、出稼ぎ先のイラクからヨルダンのキャンプに逃げてきたアフガニスタンの青年でした。

 出稼ぎグループの中に一人歳取った老人がいて、服が無いのかいつも寒そうにしていました。それが気がかりで、帰国間際、青年に私のセーターを老人にあげるよう頼んだのです。

 しかし、セーターは彼らにとって貴重品。もしかしたら青年は老人にセーターをあげずに自分の物にするかもしれない。ですが、それでもいいのです。誰かの役に立てればいいと。

 帰国する当日、車に乗り込もうとすると、誰かが「マダム、マダム」と大声で叫びながら私の後を追いかけてきました。見るとあのアフガニスタンの青年が、老人の手を引っ張り走ってきます。老人は私があげたセーターをしっかりと着ているではありませんか。

 一度でも青年を疑った自分の心を恥ずかしく思いました。「人は信じてもいい」その思いは、沁みいるように心を満たしてくれました。

 その後、クルド人の難民支援などさまざまな活動をしながら、1993年「カンボジアの学校に学校をつくる会」を立ち上げました。

 校舎建設や井戸掘りのために、日本から若い学生たちをつれて行き「顔が見える活動」をしています。カンボジアの活動もまた、教えられることばかりです。
「PHP 平成20年10月号] 小山内 美江子(脚本家、JHP,学校をつくる会代表)P45より掲載





















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