★またまた共有地問題を考える★NEW
   編集委員 生島 常範

 近所で、しかも親戚である生田常吉、吉一さん親子と語らう機会があり、話題が共有地問題になった。

 上小向かいの共有地に倉庫を建て使用している常吉さんは、「上嘉鉄魂でも何回か取り上げられているように、この問題はきちんとしなくてはいけない。測量をしろとか、徴収に来いというのは言葉を換えているだけで、払う気がないと疑われても仕方ない。区長さんも多忙で集金のために各戸回るのも申し訳ない。自分たちでできることから始めたらどうだろか?」

 生田さん親子の案は次の通りである。

@ 既に畑は一畝、年間600円として徴収している。手っ取り早く宅 地2000円。倉庫や山羊、牛小屋等に使用の場所は1000円とす る。

A 意識のある人たちだけでも集めて集落会計へ納め領収書をもらう。
 
B 更に上嘉鉄魂で入金者名を公表し記録に残す。

C 過去は問わず今年度分から納めることとする。

D 賛同者が多くなり、集落の共有地委員会の体制も整った後には、地 代の適正な額、徴収方法等を検討して頂き、その管理を委譲する。

 正に使用者自らによる管理組織を立ち上げようというわけである。本来ならば使用者名面積、場所の特定等を行い、皆に納得していただける財産目録を作成できればいいのだが、
 
 労力、時間、集落民の人柄からしてできそうにない。だからといってこの問題を放置しておくわけにはいかないはず。

 現に畑地の使用量に関しては、毎年納めている人とそうでない人がおり、毎年払って居る方は、

「不公平だと思いながら、良心が許さないから払っている。できれば毎年払っている名簿を公表してほしい」と本音を漏らす。

 平成13年度の共有地組合出納簿によると、
共有地小作料徴収分は、上東35740円、上中12750円、上西22500円。合計70990円である。

 平成13年度の集落の会計報告書を見て驚いた。

 一般会計は66589円の繰り越しのあるものの、地区センターの上東側照明灯交換に必要な55545円は、一般会計の残高不足のために共有地会計から流用しているからである。集落の台所は、正に火の車なのである。

 一方、共有地会計は、平成11年度に集落所有の畑地を売却したので、残金が1016193円となっているが、地積調査終了後の集落所有地の固定資産税は、30万円ほどになるとの声もあり、そうなると7〜8年後には集落の財政は底をつくことは確実。

 新たな財源確保のため字費(現状月額1300円程度)増額もやむなしとなりそうである。ちなみに、ここ数年の集落共有地の固定資産税は、97000円と10万円に近い数字であるが、税務課の担当者によると地積調査完了後、実際の面積がどこも増えており、実際の税額はまだでていないが、「上がる可能性大」という。

 生田さんも
「いきさつはともかく税金さえも集落に負担させるのは誰が考えてもおかしい。集落の管理組合が徴収できないのなら使用者有志で組織を作り徴収して払い、更に使用者に呼びかけて話し合いの場を持ちたい。きちんとした組織になるまでの呼びかけ人」になるつもりと賛同者を募っている。

 更に常吉さんは、
「本当の上嘉鉄魂は、自分の利益にはならなくとも、他人から嫌われようと、たとえ家の中は火の車であっても、集落の発展のために是は是。非は非と主張し行動した昔の上嘉鉄壮年の生き方である。そうした先輩たちを知る我々は後輩たちにも示していくべき」と話す。

 生田さんの案に賛同する方は、直接本人、または生島までご連絡ください。

平成15年3月1日発行 第58号 より掲載


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