1/5ページ目 風太郎が寝室に行くと、茜は広いキングサイズのベッドの端に座っていた。 「先に寝るように言っておいたはずだが?」 風太郎は、俯いたままいる茜を一瞥し、冷たく言い放った。 「…ふ、風太郎さん、わ、私…」 「早く脱げよ」 「…え?」 「俺に抱かれたくて待っていたんだろう?」 「そ、そんなつもりじゃ…ただ、さっきのこと謝りたくて…」 声を震わしながら茜は目に涙を浮かべていた。 日に日に冷酷になっていく風太郎。 どうやったら前のように優しく触れてくれるだろうか? 前みたいに優しく笑いかけてくれるのだろうか? 「ほら、さっさと脱げよ」 「…で、でも」 風太郎は大きく舌打ちをし、 「早くしろッッ!!」 と大声を出した。 茜はびくりと震え、観念したかのように、 繊細なレースのついたネグリジェのボタンに細く白い指をかける。 シルクのスリップにショーツという姿になった茜を 「それもだ」 と風太郎は低い声で顎をしゃくり上げ、促した。 あんなに優しかった風太郎さん。 優しい抱擁。 熱い口づけ。 私に『恋をする』ということを教えてくれた。 あのきらめくような日々は戻ってこないのだろうか。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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