2010年11月9日早朝、宮城県仙台市内のアパートで金融機関職員の男性(24)が首を吊って自殺をした。男性は前日から動画サイトで自殺予告の生中継を行い、最期の瞬間もネット上に公開したため、多くのネットユーザーがショックを受けた。 事の起こりは11月4日。男性はインターネット掲示板に「来週自殺します」と書き込み、勤務先の実名を挙げ、職場での苦労や現在休職していることなどを書き込んでいた。次いで動画サイトで、7日夜に再度の自殺予告や人生観などを語り、視聴者たちは当初、自殺を思いとどまらせる書き込みを多く寄せていた。その後8日午前4時ごろ、中継が途切れる。 ところが、9日午前0時ごろから中継が再開され、男性が、ナンパ三昧の楽しげな日々を綴っていた自身のブログのアドレスを明かすと一転、視聴者の書き込みのほとんどは男性を非難するものに変わった。「自殺予告は釣り(虚偽)ではないか」「早く氏ね(死ね)」などという自殺をあおるような書き込みも多くなされ、自殺予告や中継の真偽をめぐって議論が沸騰した。 そして9日午前3時45分ごろ、男性がベランダの物干し竿にシーツのような物を結びつけて首を吊ろうとしたが、物干し竿が曲がり中断。しかし、別の物干し竿にかけ直した9日午前5時半ごろ、今度は首を吊ったまま本当に動かなくなった。画面の背景の空が、徐々に明けていく様子がリアルに映っていた。視聴者は4700人にのぼったという。 捜査関係者によると、視聴者からは9日午前6時すぎに通報があったという。男性はひとり暮らしで、遺書などは見つかっていないが、総合的にみて自殺と判断したという。男性は今年4月入社で、5月に体調不良で休職。一度復職後、7月から自宅療養しながら定期的に通院していたという。 ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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