洞爺丸の犠牲者


 1954年9月26日、台風15号が引き起こした暴風と高波により転覆・沈没し、死者・行方不明者あわせて1155人という日本海難史上かつてない惨事となった洞爺丸事故には、いくつかの興味深い犠牲者のエピソードが存在する。

○神の使徒
 遭難の翌日、生還した二人の母親が「二人の外国人宣教師に救命胴衣をもらって助かった」という情報を新聞社に持ち込んだ。証言によると、その二人の外国人は、嵐の最中混乱する乗客を手品で和ませたり、救命具を着せてやったりしていた。そして船が沈む直前に、自分の救命胴衣をそばにいた二人の子供に着せたという。救命胴衣をもらった二人の子供は無事生還したため、それぞれの母親が新聞社に伝えるに至った。後の調べで二人の外国人は、たまたま洞爺丸に乗り合わせたアメリカのキリスト教宣教師デーン・リーパー(33)とカナダの宣教師アルフレッド・ストーン(52)だったことが判明した。リーパーとストーンが身代わりとなって死んだ自己犠牲の行為は、『北海に散った神の使徒』という題で大きく新聞報道された。

○誤報
 「娘一家が乗船し遭難」との一報を受けた父親がショック死してしまった所に、娘の夫から乗船せず無事という旨の電報が届いたという悲話が実在する。

○遺書
 明らかに自殺をほのめかす遺書を携えた遺体が揚がり、投身自殺で死亡したのか、事故で死亡したのかが問題となった。最終的には事故で死亡したと判断され、遺族には補償金が支払われた。

○詐欺
 七重浜に流れ着いた身元不明の女性の遺体にすがりつき、夫になりすまして補償金を詐取しようとした男が表れる事件が数件あった。


<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。



w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ